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悪のウイルス、悪を制す 病魔と闘い害虫も駆除

驚異のウイルスたち(4)

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ウイルスは病気を起こし、時には命を奪う。密集するだけで人から人へうつり、とても恐ろしい存在だ。だが、見方を変えると、全く違った表情を見せる。ウイルスは特定の生物の間で広まり、脅威を与える。作物を枯らす害虫や人体に巣くうがん細胞に感染すれば、人類が打ち勝つ力となる。「毒をもって毒を制する」。その活躍ぶりをのぞいてみよう。

西太平洋のパラオ。実がなるヤシは「命の木」だ。このヤシを絶滅の危機から救ったのがウイルスだった。

20世紀に入り、ヤシの木が枯れ始めた。原因は、島に侵入したタイワンカブトムシの食害だ。化学農薬を使う駆除は避けたい。折しも1960年代に生物学者のレイチェル・カーソンが「沈黙の春」を著し、自然環境や健康への関心が高まっていた。

白羽の矢が立ったのが「ヌディウイルス」だ。昆虫のウイルスに詳しい東京農工大学の仲井まどか教授は「ウイルスに感染させたタイワンカブトムシの成虫を野外へ放ち、仲間の元へ運んで感染を広めた」と話す。

ウイルスにまみれたフンを含む腐葉土を食べ...

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