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手術前に言語中枢特定 脳腫瘍患者の機能守る

脳腫瘍の手術前に、言葉の使用や理解をつかさどる「言語中枢」が患者の脳のどこにあるかを特定する技術を開発したと、名古屋大の本村和也准教授(脳神経外科)らのチームがこのほど英科学誌に発表した。この部分を極力避けて手術し、言語機能の温存を目指す。

手術前に「言語中枢」の場所を医師に調べてもらう脳腫瘍患者(名古屋市、画像の一部を加工しています、名古屋大の本村和也准教授提供)=共同

チームは、研究に協力した脳腫瘍患者61人のうち、言語中枢があることの多い左脳に腫瘍ができた50人を主に分析。頭の外から磁気刺激を与える機器で脳の145~522カ所を興奮させ、発話が滞るなどの現象を手掛かりに、それぞれが言語中枢に当たるかどうかを調べた。

手術中に麻酔から覚まし、会話しながら正確に言語中枢を特定する「覚醒下手術」という従来手法の結果と比べると、言語中枢の82%を手術前に正しく予測できていた。腫瘍が言語中枢から離れている28人に限ると91%と、より正確だった。

麻酔から覚ます覚醒下手術では、患者が痛みや気分の悪さを感じることがあるが、手術前に傷つけてはいけない部分を特定できる今回の手法を使えば、麻酔から覚めることなく手術を受けられ患者の負担が軽くなる。

本村さんは「今後、家事や仕事の最中に必要な情報を一時的に覚えておく『作業記憶』の機能も温存できるよう、研究を続けたい」と話した。〔共同〕

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