ソニー、PS5向け28ソフト公表 「スパイダーマン」など

ソニーは12日、年末商戦向けに発売する家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」で遊べるゲームソフトなどを発表した。22年までに発売するソフトのうち計28のタイトルを公表。ゲーム機本体の映像も初めて公開した。通常版と、物理的にソフトを入れずにすべてをネット経由で使う「デジタル・エディション」の2種類を発売することも明らかにした。
ソニー傘下でゲーム事業を手がけるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、動画配信サイト「ユーチューブ」などを通じて発表した。28作の中には、世界での累計販売が1300万本以上のヒットとなったアクションゲーム「マーベル・スパイダーマン」の続編のほか、カプコンの人気シリーズ「バイオハザード」の新作などが含まれる。
発表では、次世代機に搭載予定の高速読込SSDやグラフィック性能、サウンド技術の性能向上もアピールした。本体の価格は発表しなかった。PS5でのゲーム読み込み速度は従来の100倍とされる。周辺機器として3Dオーディオ対応ヘッドセットや、ゲーム配信用のHDカメラの発売も予定する。発表内でSIEのジム・ライアン社長は「PS5がゲーム業界で最大の世代交代だ」と述べた。
12日に公開された映像の冒頭では、まずゲーム機「プレイステーション」の歴史を振り返った。19年に全世界で1億1千5百万本以上出荷した米ロックスターゲームスの人気ソフト「グランド・セフト・オート5」の拡張版などがPS5向けに21年に発売することも発表。PS4版のソフトは原則PS5でも使え、互換性を持たせる予定だ。