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NYダウ急落、一時1600ドル安 コロナ「第2波」警戒

(更新)
米株式市場では新型コロナウイルスの第2波に対する警戒感が広がっている(ニューヨーク証券取引所)=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】11日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が続落で始まり、下げ幅は一時、1600ドルを超えた。米国では新型コロナウイルスの感染「第2波」が現実味を帯びてきた。市場では景気回復の遅れが意識され、投資家がいったんリスク回避に動いた。

ダウ平均は米国東部時間午後2時半時点で2万5400ドル付近で推移した。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が雇用回復に時間がかかるとの見通しを示し、銀行や工業製品など景気動向に左右されやすい銘柄に売りが広がっている。ハイテク株の構成比率が高いナスダック総合株価指数は前日に最高値を更新していたが、11日は5日ぶりに反落した。

米国株市場は朝方から売り優勢で始まった。アジア・欧州の主要株価指数がほぼ全面安の展開で、米国株もその流れを引き継いだ。米ジョーンズトレーディングの上場投資信託(ETF)取引責任者デイブ・ルッツ氏は「FOMCの慎重な経済見通しや、米西部や南部でコロナ感染者が増えていることが意識されている」と指摘する。

投資家の先行き警戒は高まっている。11日は将来の相場変動率を映すVIX指数が再び30台に乗せた。「恐怖指数」の異名を持つVIXは、一般的に20を超えると先行きへの警戒が強まったと解釈される。「今の株価水準は買われすぎ」(米ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声は根強かっただけに、いったんリスク回避ムードになると、売りが売りを呼びやすかった。

米国株は個別銘柄でみても全面安となっている。下げがきついのは景気動向に業績が左右されやすい銀行やエネルギー、工業製品株だ。JPモルガン・チェースなど大手銀株は6~7%安となり、相場の下げを主導した。米連邦準備理事会(FRB)が前日のFOMCで22年末までゼロ金利政策が続くシナリオを示し「利ざや悪化が懸念されている」(米プルデンシャル・ファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏)という。

リスク回避の動きは商品市場にも波及した。ニューヨーク原油先物市場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物が3日ぶりに反落し、前日比8%安の1バレル36ドル近辺で取引されている。前日の終値は39.60ドルだった。一方、「安全資産」とされる金にはマネーが流入し、先物価格は反発した。

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