服部克久さんが死去 作編曲家
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テレビ草創期から番組を音楽で彩り、ヒット曲のアレンジなどを手掛けた作編曲家の服部克久(はっとり・かつひさ)さんが6月11日午前8時42分、末期腎不全のため東京都内の病院で死去した。83歳だった。
東京都出身。パリ国立高等音楽院に留学後、父で作曲家の服部良一さんと同じ大衆音楽の道へ。初仕事は1959年、ダークダックスが歌う日本民謡をフランス歌曲風に編曲した。80年には山口百恵さんの引退公演の音楽監督を務めた。谷村新司さんの「昴」、竹内まりやさんの「駅」など名曲の編曲を多数手掛けた。
作曲した代表作にTBS系ドキュメンタリー番組「新世界紀行」(87~92年)のテーマ曲「自由の大地」、「ザ・ベストテン」のテーマ曲など。自作を思い通りに編曲プロデュースするアルバム「音楽畑」シリーズはライフワークだった。
2016年11月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。