高校7割が「予定通りに」 共通テスト実施時期巡り

大学
2020/6/11 18:35 (2020/6/11 20:05更新)
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文部科学省は11日、2021年度の入学者を選抜する大学入試の日程などを関係団体と協議する初会合を開いた。全国の高校に対して実施した調査結果が示され、大学入学共通テスト(20年までは大学入試センター試験)について「予定通りに実施すべきだ」と回答したのは約7割だった。

会合には高校や大学関係者、感染症の専門家計20人が出席した。文科省は17日にも次回会合を開く。調査結果や意見を踏まえ、6月中に大学入試全体の選抜方法などの指針「大学入学者選抜実施要項」を示す。

初会合に先立ち、文科省は全国高等学校長協会を通じ、新型コロナウイルス感染拡大による休校の影響を踏まえて大学入試で必要な配慮策を問うアンケートを実施。国公私立校4318校から回答を得た。

共通テストを「現時点で予定通り実施すべきだ」としたのは30%、「予定通り実施し、できなかった場合の予備日の日程も明確にすべきだ」との回答は39%だった。選んだ理由として「今後の感染状況が予測できない中で日程を変更するのは不安」が最多の81.7%だった。

文科省担当者によると、現時点では日程をずらさず、予備日を設ける案を軸に議論された。高校側からは「今から予備日を設ければ高校生にとって余計な雑音になりかねない。緊急事態発生時に全体を後ろ倒しにすればいい」「北海道や首都圏では約3カ月にわたって休校した。公平性を考えると遅らせるべきだ」などの意見が出たという。

大学側からは予備日について「ずらすことを誰がいつ決めるのかが問題」「会場や試験官を2回分準備するのが困難だ」など事務負担を懸念する声が上がった。「入試日程を全体的に遅らせるのは高校卒業時期に影響が出るのではないか」との指摘もあった。

調査では、大学ごとの一般試験についても「予定通り」または「予備日を明確にすべきだ」との回答が69.3%を占めた。出題範囲に関して「限定を設けるべきだ」としたのは61%だった。

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