東北の経済動向「後退」 4月、金融危機以来の表現に

2020/6/11 18:14
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東北経済産業局は11日、4月の東北6県の経済動向の基調判断を前月に続き2カ月連続で下方修正した。新型コロナウイルスの影響で3月の経済動向を「弱含んでいる」と5月に下方修正したが、今回はさらに「後退している」とした。全体の経済動向を「後退している」としたのはリーマン・ショック後の2009年4月以来11年ぶり。

鉱工業生産、個人消費、雇用の3項目の基調判断を2カ月連続で下方修正した。これらの3項目に加え、住宅着工も「高水準にあるが、減少している」から「弱まっている」に判断を引き下げた。

東北6県の4月の鉱工業生産指数(速報値、季節調整済み、15年=100)は前月比で2%減の96.1だった。輸送機械工業で自動車部品などの生産が減少した。基調判断も「弱含み傾向」から「緩やかな低下傾向」に引き下げた。

新型コロナの感染拡大で、自動車販売店の営業自粛などが響き、4月の新車登録・届け出台数は前年同月から3割減と7カ月連続のマイナスとなっている。11日、記者会見した東北経産局の相楽希美局長は「自動車関連の工場の稼働率は4月より5、6月の方が低下している」としており、回復には時間がかかりそうだ。

4月の個人消費は、百貨店の売上高が前年同月比53%減の70億円と東日本大震災のときを上回るマイナス幅となった。コンビニや家電大型専門店でも売上高が減少する一方、ドラッグストアは15%増の431億円と4年1カ月連続の増加となった。

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