スカパーや理研、宇宙ごみ除去の衛星開発へ

2020/6/11 17:49
保存
共有
印刷
その他

レーザーによる宇宙ごみ除去衛星のイメージ

レーザーによる宇宙ごみ除去衛星のイメージ

スカパーJSATは11日、理化学研究所などと連携し、レーザーを使って宇宙ごみ(デブリ)を除去する人工衛星の設計・開発に着手したと発表した。宇宙ごみの増加に伴う対策が不可欠となるなか、2026年の実用化を目指す。

具体的には衛星に搭載した照射装置から宇宙ごみにレーザーをあてる。長時間、繰り返し照射することで少しずつ宇宙ごみの軌道を変え、最終的に大気圏に突入させる。

衛星に搭載するレーザー照射装置の開発は、理化学研究所が担当する。できるだけ小型で出力が高い装置の開発が課題になる。小惑星探査機「はやぶさ」が搭載していたレーザーレーダーを開発した技術者を中心に、その知見を生かして開発するという。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は衛星と通信する地上システムをスカパーJSATと共同で検討する。

開発の背景にあるのは宇宙ごみの急増だ。20年時点の宇宙ごみは、10センチ以上のものでも約3万4000個ある。数ミリの宇宙ごみでも衛星にぶつかれば機能停止の危険性がある。世界的に宇宙ビジネスの機運が高まるなか、宇宙ごみ対策が急務になっている。

宇宙ごみになりうる衛星自体の数も今後は増える見込み。数百から数万の小型衛星を打ち上げて連携させる「コンステレーション」が今後活発化するためだ。今後10年で打ち上げられる衛星の数は、過去60年間に打ち上げてきた衛星の数を上回ると予想されている。

スカパーJSATは開発する衛星を、コンステレーションを構築する企業や各国の宇宙関連機関に販売する方針だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]