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地熱×IoT栽培のバジル出荷 岩手・八幡平市の新興企業

施肥などをスマホで管理できる縦型水耕栽培設備でバジルを生産する(11日、岩手県八幡平市)

あらゆるモノをネットにつなぐ「IoT」と地熱を活用し、岩手県八幡平市でバジルの全自動水耕栽培に取り組む八幡平スマートファーム(同市)は11日、市内で出荷式を開き、「温泉バジル」として市内の産地直売所や県外の大手食品メーカーなどに出荷を始めた。

この日は温泉バジルを八幡平市産地直売センターに20グラム入りの小袋でまず60個出荷し、1袋260円(税込み)で販売を始めた。大手食品メーカーや県外のイタリア料理店などにも出荷し、ネット通販も行う。兒玉(こだま)則浩社長は「バジルの需要に新型コロナウイルスの流行による影響はなく、料理店向けもテークアウト用に安定した注文がある」と話す。

温泉バジルは岩手県八幡平市産地直売センターなどで20グラム入りの小袋で販売される(11日、岩手県八幡平市)

「温泉バジル」は地熱発電所の温水を暖房に使い、施肥や温度管理などをスマートフォンやパソコンによるIoT制御で自動管理できる縦型水耕栽培設備を導入した「地熱温水ハウス」12棟で栽培。冬場の気温がマイナス15度以下になる同市でも、少ない人手や暖房のコストで通年出荷できるのが強みという。

8月ごろから本格生産に移行し、初年度は約50トンの生産を見込む。2022年度をめどに地熱温水ハウスを50棟規模まで増やすとともに年間生産量も200トン台まで引き上げ、約3億円の売り上げを目指す。

IoT制御装置にカメラを組み込み、遠隔地からバジルの生育状況などをチェックできるようにした(11日、岩手県八幡平市)

この日は1980年代の市による整備後に未利用地となっていた農業団地に、新たな地熱温水ハウス12棟が完成したことを祝う竣工式も開催。兒玉社長は地元の宿泊施設や酒造会社が温泉バジルを使ったソーセージや酒などの商品を開発していることを紹介し、「『バジル産業』を育成して地域活性化に一役買いたい」と意欲を語った。

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