欧州料理宅配大手、米同業グラブハブを買収 7800億円

2020/6/11 10:34
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グラブハブは米国の料理宅配サービス市場でドアダッシュに次ぐシェアを持つ=AP

グラブハブは米国の料理宅配サービス市場でドアダッシュに次ぐシェアを持つ=AP

【シリコンバレー=白石武志】オランダに本社を置く料理宅配サービス大手のジャスト・イート・テイクアウェー・ドットコムは10日、米同業のグラブハブを73億ドル(約7800億円)で買収すると発表した。グラブハブをめぐっては競合の米ウーバーテクノロジーズが買収に乗り出していたが、米議会から寡占を懸念する声があがったことで断念したもようだ。

買収は株式交換によって行い、グラブハブ株1株あたりジャスト・イート株0.671株を割り当てる。ジャスト・イートはグラブハブの全株式の取得を目指している。両社の株主や独禁当局などの承認を得た上で、2021年1~3月期に買収手続きを完了する見込みだとしている。

ジャスト・イートは英国やドイツなど欧州を地盤とし、グラブハブは米国で首位のドアダッシュに次ぐシェアを持つ。ジャスト・イートはグラブハブの買収によって25カ国で合計7100万人の顧客基盤を持つことになり、中国を除く地域では最大の料理宅配サービス企業になるとしている。

新型コロナウイルスの影響で「巣ごもり消費」が拡大し、料理宅配サービス市場は世界的に伸びている。ただ、シェア獲得のための費用などがかさみ、各社の業績は厳しい。19年通年の最終損益はジャスト・イートが1億1500万ユーロ(約140億円)の赤字、グラブハブは1800万ドルの赤字だった。

米国の料理宅配サービス市場でシェア3位のウーバーは5月中旬、2位グラブハブの買収に向けた交渉を進めていると報じられていた。ただ、ウーバーと米首位のドアダッシュにはいずれもソフトバンクグループ(SBG)の投資ファンドが出資している。寡占化を懸念する米上院議員らは、米司法省などに調査を求める書簡を送っていた。

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