米ショッピングモール最大手サイモンが同業買収を撤回

2020/6/11 6:35
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【ニューヨーク=河内真帆】ショッピングモールを運営する米不動産投資信託(REIT)最大手のサイモン・プロパティ・グループは10日、同業タウブマン・センターズとの総額36億ドル(約3850億円)にのぼる買収合意の撤回を求める訴えをミシガン州の巡回裁判所に起こした。新型コロナウイルスの感染が拡大する最中にタウブマンが悪影響を緩和する措置を怠り、契約義務に違反したと主張した。タウブマンは撤回は無効と反論した。

米ショッピングモール最大手サイモン・プロパティ・グループの本社(10日、インディアナ州インディアナポリス)=AP

サイモンのタウブマン買収は両社が2月に合意し、手続きを年央までに完了する予定だった。その後、新型コロナの影響で全米のショッピングモールが閉鎖に追い込まれ、両社とも株価が下落した。サイモン側は買収撤回の理由として(1)高級ショッピングモールを運営するタウブマンが新型コロナで著しい打撃を受けた(2)打撃を和らげるためにタウブマンが十分な支出抑制をしなかった、の2点をあげた。

ネット通販の急拡大で米国のショッピングモールは来客数の減少に歯止めがかからない。2月の買収合意時にサイモンのデビッド・サイモン最高経営責任者(CEO)は「すぐにサイモンのREITの収益力が増加する」と期待を示したが、新型コロナで環境が暗転した。

サイモンは2日には大手テナントの衣料品ギャップに4月末からの閉鎖期間中の賃料支払いを求めて提訴するなど、ショッピングモール運営は厳しい状況に立たされている。

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