楽天モバイル、スマホ対応周波数の無断変更でおわび

2020/6/11 11:30
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日経クロステック

楽天モバイル(東京・世田谷)は同社が販売するスマートフォン「Rakuten Mini」について、対応する第4世代移動通信システム(4G)の周波数を告知なく変更していたとして10日、ウェブサイトにおわびを掲載した。日本国内の楽天モバイル回線での利用には支障がないとするが、当初の仕様から削除された周波数があるため、海外でのローミング利用で影響のある消費者に対しては無償交換に応じる。

対応周波数の変更は2度にわたって実施しており、仕様の異なる3種類の製品が存在する。当初販売していた製造番号が351676110356708までの製品は、バンド1(2.1ギガヘルツ帯)に対応していた一方、バンド4(1.7ギガヘルツ帯)、バンド5(850メガヘルツ帯)、バンド38(2.6ギガヘルツ帯)に非対応だった。製造番号351676110356716~351676110680487の製品で新たにバンド5、38に対応。それ以降の製造番号の製品はバンド4、5、38に対応する一方、バンド1が非対応となった。

2度にわたり対応周波数が告知なく変更されていた「Rakuten Mini」

2度にわたり対応周波数が告知なく変更されていた「Rakuten Mini」

3種類の製品の流通状況について楽天モバイル広報は「最初の仕様変更をした製品の出荷開始時期は把握できていない。バンド1を削除した製品は5月上旬から出荷している。現在は流通在庫として3種類の製品が混在している状況」としている。

仕様変更は4月上旬に社内で決定した。「米国や欧州でのローミング利用を促進するため対応周波数を追加したが、仕様上対応周波数をこれ以上増やせないためバンド1を削除することを決めた」(同社)。バンド1はNTTドコモKDDI(au)、ソフトバンクの競合3社が4Gサービスで使用している周波数である。「国内の競合対策という意図はない。3社はバンド1以外の周波数でも4Gサービスを提供しているため、バンド1に非対応のスマホでも問題なく使える」(同社)とする。ただ、「告知をしないままバンド1を削除したことは問題だと認識している。バンド1に対応しないことで影響の出た消費者に対しては、バンド1対応の製品への交換を案内する」(同社)としている。

Rakuten Miniは同社が独自企画し、1月に発売したスマホ。非接触ICチップ「フェリカ」を搭載したスマホとして世界最小・最軽量であるとしている。同社は自社ブランドによる携帯電話サービスの契約者にRakuten Miniを1円で販売するキャンペーンを実施するなど、携帯電話事業への新規参入に際しての戦略端末としてRakuten Miniを位置づけている。

(日経クロステック/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経クロステック 2020年6月10日掲載]

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