企業のサイバー被害、なぜ増加?

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2020/6/11 7:00
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2020年6月11日の日本経済新聞朝刊1面に「つながる工場 攻撃数7倍」というニュースがありました。企業や工場の施設へのサイバー攻撃の被害が深刻化しています。世界の製造業を狙った2020年4月の攻撃数は、同年1月の7倍に増えました。サイバー攻撃が急激に増加したのはなぜでしょうか。

ホンダでは8日、サイバー攻撃でシステム障害が起きました。6カ国9工場で一時生産が止まり、パソコンを使う業務も制限されました。今はネットワークを使わない仕事は少なく、ひとつのサイバー攻撃が企業活動の全てに深刻な影響を及ぼしてしまいます。

サイバー被害が増える背景にあるのは、工場のIoT化の進展です。IoTとはあらゆるものをネットワークにつなぐこと。工場の機器や装置のデータを集めて解析し、効率的な生産管理などにつなげます。ただ、ネットワークにつながるものが増えるほど、サイバー攻撃の被害も広がりやすくなります。

ここ数カ月、企業は新型コロナウイルスの感染拡大で社員の出社を制限し、工場の設備を遠隔で制御するニーズが高まっています。しかし日本企業の備えは十分とは言えません。基本ソフト(OS)のサポートが終了した古いパソコンを使っている企業が多くあることに加え、工場制御システムのセキュリティー対策を担う部門を持たない企業は全体の26%にのぼります。

サイバー攻撃の標的は企業の中核だけに限りません。在宅勤務が広がる中、オフィス内よりも防壁が甘くなりがちな自宅のネットワークが狙われています。私たち個人もコンピューターウイルス感染やパスワード管理などに注意する必要がありそうです

【詳しく知りたい人へ】
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20代編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。もっと詳しく知りたい人は6月11日の朝刊1面を読んでみてください。

この記事をまとめた人:黒田麻友
2018年入社。1面などの見出し付け・レイアウトを担当。この1カ月でネット通販関係のフィッシング詐欺メールが5通来ている。みなさまもご注意を。
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