原発直下の断層審査 議論停滞なら「不許可も」 規制委員長

2020/6/10 17:30
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原子力規制委員会の更田豊志委員長は10日、原子力発電所直下の活断層の存在が焦点となっている安全審査について「議論が停滞して前へ進まないのに、リソースを投入するのは無責任だ」と述べ、「不許可」の判断もありうると示唆した。日本原子力発電が敦賀原発2号機(福井県)の審査資料を無断で書き換えた問題で、報道陣からの質問に対して答えた。

規制委は日本原電に対し、信頼できる資料が出るまで審査を進めない方針を示している。更田委員長は「納得できる立証ができているのか見ている」と指摘した。

今の規制基準では、原子炉など重要施設の直下に活断層がある原発は運転できない。規制委が設けた有識者調査団は2015年に原電の敦賀2号機、16年に北陸電力の志賀1号機(石川県志賀町)の直下に活断層があるとの評価書をまとめた。

両社は「活断層ではない」として地質データなどの証拠を集めているが、規制委を納得させられず審査が長引いている。更田委員長は「(電力会社が)主張を展開させてほしいと言っている限り、審査を打ち切ることができない」とも強調した。

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