中国卸売物価、4年2カ月ぶり下落幅 5月3・7%

2020/6/10 11:01
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【北京=原田逸策】中国国家統計局が10日発表した2020年5月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比3.7%下落した。下落幅は4月から拡大し、16年3月以来4年2カ月ぶりの大きさだった。国際的な原油価格は足元で上昇するが、依然として低水準で推移することが影響した。生産に比べて需要の回復が鈍いことも、PPIを押し下げているようだ。

前月比では0.4%下落した。下落幅は4月(1.3%)より縮まった。足元の原油相場の回復を映したとみられる。

業界別のPPIをみると、石油・天然ガスの採掘(前年同月比の下落幅は58%)、石油・石炭の加工(同24%)、化学繊維(同18%)など原油関連の値下がりが大きい。鉄鋼、非鉄、紙、自動車など幅広い産業でPPIが下落しており、工業素材のデフレ傾向を映す。

一方、消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%上昇した。上昇幅は4月(3.3%)から縮小し、19年3月以来1年2カ月ぶりの小ささだった。前月比では0.8%下がり、3カ月連続の下落となった。

豚肉価格の上昇幅が縮小したのが原因だ。前月比では8%下落した。豚肉は昨年夏からアフリカ豚熱(ASF)の影響で急騰したが、輸入を増やしたところに新型コロナウイルスの影響で外食需要が落ちこんだ。

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