「空飛ぶタクシー」の独ベンチャー、企業価値10億ドルに

2020/6/10 6:11
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【ロンドン=篠崎健太】電動の垂直離着陸機を開発しているドイツのベンチャー企業リリウムは9日、英運用大手ベイリー・ギフォードから3500万ドル(約38億円)の出資を受けたと発表した。市場関係者によると、この資金調達で企業価値の評価額は「ユニコーン」と呼ばれる水準の10億ドルに達した。調達資金は、2025年の実用化をめざす「空飛ぶタクシー」の開発に充てる。

独リリウムが開発中の垂直離着陸機「リリウムジェット」=同社提供

リリウムは15年に創業したスタートアップだ。独南部ミュンヘンを拠点に「eVTOL(イーブイトール)」と呼ばれる、温暖化ガスを出さない電動の垂直離着陸機を開発している。19年には5人乗りの「リリウムジェット」の試験飛行に成功した。

同社は20年3月に、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)や、英ベンチャーキャピタル(VC)のアトミコなどから計2億4000万ドルを調達していた。

日本株の投資家としても知られるベイリー・ギフォードは近年、未上場のスタートアップ投資を強化している。

投資マネジャーのマイケル・パイ氏は声明で「リリウムの技術は未来の低炭素社会に大きな利益をもたらす可能性があると確信している」とコメントした。空飛ぶクルマは将来の有力な交通手段になるとされ、世界の自動車メーカーやテクノロジー企業が開発をめざしている。

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