米暴行死事件のフロイドさん、故郷で葬儀 全米に生中継

2020/6/10 5:18
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【シカゴ=野毛洋子】米ミネソタ州ミネアポリスでの白人警官による暴行で5月25日に死亡した黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)の葬儀が9日、故郷のテキサス州ヒューストンで開かれた。世界規模の抗議デモの発端となった同氏の葬儀の模様はCNNをはじめ主要テレビ局が生中継で伝えた。バイデン前副大統領がビデオで追悼の辞を述べたほか、フロイドさん同様に白人警官の暴行で死亡した黒人男性の遺族など約500人が出席した。

テキサス州ヒューストンの葬儀会場に運ばれるフロイドさんのひつぎ(9日)=ロイター

葬儀はファウンテン・オブ・プレイズ教会で現地時間午前11時から始まった。公民権運動の大物アル・シャープトン牧師の先導でマスクを付け、白いスーツ姿のフロイドさんの遺族が会場に入り、金色のひつぎに収められた遺体に最後の別れを告げた。会場では公民権運動の代表曲「変化はやってくる」やゴスペル音楽の生演奏が流れ、フロイドさんの名の下に社会正義を求めるスピーチが数時間にわたって続いた。

前日にヒューストンで遺族と面会した、民主党の大統領選候補指名を固めているバイデン氏は、ビデオメッセージでフロイドさんの死から世界に広がった運動をたたえ、「人種差別から目を背けることはできない。今こそ長年の問いに答えるべきだ」と語った。

遺族でフロイドさんのめいのブルック・ウィリアムさんは壇上で故人の思い出を語るとともに「アメリカをもっと偉大にすると言うが、いつアメリカが偉大だったというのか」と社会正義の必要性を訴え、会場から大きな拍手を受けた。

ヒューストン市長は会場でフロイドさんの死因となった警官が首元を押さえつける「チョークホールド」を禁止する市長令に調印し、6月9日を「ジョージ・フロイドの日」に指定すると発表した。

地元メディアによると、ニューヨーク市で2014年に白人警官に首元を押さえられ「息ができない」と繰り返しながら死亡したエリック・ガーナーさんの家族や、葬儀の費用負担を申し出た世界ボクシング評議会(WBC)元王者のフロイド・メイウェザー氏も出席した。

葬儀の後、ひつぎは花束で飾られた馬車で墓地に運ばれ、フロイドさんの母親が眠る墓の隣に埋葬される。

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