雇調金、オンライン申請再開メド立たず 2度目の漏洩

雇用調整助成金のオンライン申請でトラブルが重なり、再開のメドが立たない。厚生労働省は9日、関西地方の1社の従業員2人分の給与明細など個人情報が漏洩したと発表した。原因の究明と再発防止に向けて今後、外部の専門家がシステムを監査する。専門家の選定はこれからで、復旧には時間がかかりそうだ。
雇調金は申請窓口のハローワークが混雑しているため、5月20日からオンライン申請を始めた。初日からメールアドレスなど個人情報が他人から閲覧できる不具合が発生し、運用を即日停止。6月5日に再開したばかりだった。
今回は関西企業の従業員のタイムカードや給与明細などを他社が閲覧できる状態になっていた。厚労省は2度目の漏洩について「プログラムミスが直接の原因」と説明する。
システムは随意契約で受注した富士通がさらに3社に委託していた。厚労省はプログラムが要件を満たしていたかどうかや、厚労省側の管理が適切だったのかを外部監査で調べる。

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