南都銀系、外国人材や経営幹部の採用支援

南都銀行のグループ会社、南都コンサルティング(奈良市)は10日、南都銀の取引先企業向けに人材紹介サービスを始めたと発表した。経験豊富な経営幹部や外国人材を紹介し、南都銀の取引先企業が抱える経営課題の解決を支援する。
クラウドによる人材紹介事業を手掛けるグルーヴス(東京・港)、外国人留学生の就職を支援する森興産(大阪市)と5月に業務提携を結んだ。グルーヴスの運営する求人情報流通システム「クラウドエージェント」は約600の人材紹介会社と2700人の転職コンサルタントが利用しており、都市部から地方に人材を呼び込むノウハウが強みという。
南都銀が取引先企業から人材不足などの相談を受けると、南都コンサルが企業側の経営戦略や求めている人材像を聞き出し、それを基に求人票などを作成。転職コンサルタントとともに人材の選考に関わり、採用後の定着までフォローする。採用に至った場合は、南都コンサルも手数料を受け取る仕組み。
南都銀は2018年にグルーヴスと業務提携しているが、求人企業に人材紹介会社を仲介するだけにとどまっていた。