フジ、7月からレジ袋有料化 環境素材配合に切り替え

愛媛地盤のスーパー、フジは7月1日から全店でレジ袋を有料化する。同時に従来より環境負荷の低い、バイオマスプラスチックを25%配合した袋に切り替える。全国の小売店で7月から、プラ製レジ袋の有料化が義務付けられることに対応する。買い物客にマイバッグの持参を促し、レジ袋削減に取り組む。
食品レジ袋1枚の提供価格は大が5円、小が3円、すし・オードブル用袋が5円などとする。衣料・住関連売り場では、衣料用袋のLLが10円、Lが5円、MとSが3円、紙袋は10円などだ。
政府方針では、バイオマス素材を25%以上含むレジ袋は有料化の対象外だが、使用量削減のため有料化を決めた。レジ袋販売による収益の一部は、環境保護団体への寄付などに充てることも検討する。
フジはこれまでにも、広島、山口、高知、徳島や愛媛の一部店舗では有料化している。7月からは直営の全93店に対象を広げる。
同社の2020年2月までの1年間のレジ袋使用量は約7520万枚。マイバッグ持参などによるレジ袋辞退率は4月は53.9%で、前年同月比で約1割増加したという。
これまで無料配布店で実施していた、マイバッグなど持参者の買い上げ金額から2円を割り引く「エコ値引き」は有料化に伴い終了する。フジは「プラスチックゴミの削減に、今まで以上に努めたい」としている。