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黒人暴行死が訴える 貧困率2倍、格差の現実

黒人暴行死事件の背景を探る(上)

ミネソタ州ミネアポリスで警官に殺害されたジョージ・フロイドさん。警官に首をおさえつけられたフロイドさんの最期の言葉は「息ができない」だった。各地で抗議集会がおこり、州兵も出動する事態となった=AP

黒人暴行死事件で米国が揺れています。5月25日に米ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に膝で9分近く首を押さえられて亡くなった事件に抗議するデモは全米に広がりました。なぜ米国民はこれほどまでに怒りを爆発させたのでしょうか。(上)では黒人が置かれた状況をデータで確認し、(下)では米国の人種差別の歴史を振り返ります。

経済や医療の格差

抗議が広がった背景には、人種間の経済格差に対する不満があります。白人世帯の平均世帯年収(中央値)は黒人の1.7倍で、黒人の貧困率は20.8%と白人の8.1%の倍以上です。差別と貧困の悪循環があるとされます。

新型コロナウイルスによる死亡率も黒人は突出して高くなっています。在宅勤務ができない低賃金の仕事に就いていたり、無保険のため治療が遅れたりする人が多いことが一因と指摘され、格差があらためて浮き彫りになっています。

司法システムにも不信感

黒人の間には、警察や司法システムから偏見に基づく不公平な扱いをされてきたという強い不信感があります。警察に殺された黒人は全人口に占める割合に比べ多く、丸腰で殺された人も14.8%と白人の9.4%を大きく上回ります。

人種などによって捜査の調査対象を絞る「人種プロファイリング」も問題になっており、より公平な司法改革や警官の人権教育を求める声が強まっています。

黒人のトランプ氏支持率は低い

黒人有権者のトランプ氏支持率はわずか9%にとどまっています。人種差別的な発言で批判を浴びてきたことが背景にあります。

一方、民主党で11月の大統領選の候補指名を固めたバイデン前副大統領は黒人に高い人気があります。

米大統領選

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