京アニ放火、青葉容疑者が出廷 地裁で勾留理由開示

社会・くらし
2020/6/9 16:47 (2020/6/9 19:57更新)
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青葉真司容疑者の勾留理由開示が行われた京都地裁(9日午後、京都市中京区)

青葉真司容疑者の勾留理由開示が行われた京都地裁(9日午後、京都市中京区)

京都アニメーションのスタジオ(京都市)で2019年7月に起きた放火殺人事件で、裁判官が容疑者に勾留理由を説明する勾留理由開示の手続きが9日、京都地裁で開かれた。青葉真司容疑者(42)=殺人容疑などで逮捕=が出廷し「青葉真司です」「無職です」などと話した。同容疑者が公開の場に姿を見せたのは逮捕後初めて。

京都地検は9日、青葉容疑者の事件当時の精神状態を調べるため、鑑定留置を京都地裁に請求し、認められたと明らかにした。期間は9日~9月10日。

開示手続きに出廷した青葉容疑者は、ストレッチャーに横たわったままの状態。青い服を身につけ、肩から下は白い布で覆われていた。冒頭、鵜飼奈美裁判官が氏名や職業を尋ね、青葉容疑者は裁判所職員が口元に近づけたマイクを通して小さな声で答えた。

鵜飼裁判官は容疑を読み上げた上で「事案の性質や犯行の様態、精神状態などを考慮すると、逃亡や罪証隠滅の恐れがある」などと勾留理由を説明した。

青葉容疑者は意見を述べなかった。弁護人は「重いやけどを負い、介助を必要としている。逃亡を手助けする第三者がいるとは思えず、勾留の必要はない」などと主張した。

勾留理由開示は裁判官が公開の法廷で容疑者と弁護人に勾留理由を説明する手続き。捜査当局による不当な身体拘束を防ぐため、憲法が保障し、刑事訴訟法が詳細を規定している。青葉容疑者の弁護人が2日付で京都地裁に勾留理由の開示を請求していた。

青葉容疑者は京アニの第1スタジオに放火した際に自身もやけどを負った。捜査関係者によると、自力で起き上がることができず、寝たままの状態で取り調べを受けている。

弁護人は「勾留の理由や必要性がない」として勾留の取り消しを求めて準抗告を申し立てたが、京都地裁が5月29日に棄却。弁護人は6月3日、最高裁に対しても勾留を不服として特別抗告を申し立てたが、5日に棄却された。

青葉容疑者は19年7月18日午前10時半ごろ、京アニの第1スタジオに侵入し、1階でガソリンをまいて放火し、36人を殺害したなどとして5月27日に逮捕された。

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