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パラスポーツ競技連盟、複雑な構造 五輪とは異なる

2020/6/14 2:00
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国際サッカー連盟に世界陸連、国際体操連盟……。五輪では国際オリンピック委員会(IOC)の下に各競技の国際統括団体(IF)が存在するのはよく知られたところだが、パラスポーツの世界はちょっと複雑である。

五輪同様に競技単体のIFがあるのは、車いすバスケットボールやボッチャなど。歴史が古く競技人口が多かったり、パラにしかなかったりするスポーツだ。車いすテニスやトライアスロンは、IOC傘下のIFがパラ部門も管轄する。五輪競技とルールがほぼ同じため、既存のIFの下で発展してきた経緯などがあるからだ。

パラ特有の要件である障害ごとにつくられた国際団体がIFの役目を果たしている競技もある。ブラインド(5人制)サッカー、ゴールボール、柔道は国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)が統括する。パラリンピックはかつて、脊髄損傷などによる車いす選手限定の大会だった。そこで視覚障害者のためにIBSAがつくられ、その傘下で成長してきた足跡がわかる。

五輪と決定的に違うのは、国際パラリンピック委員会(IPC)がIFを兼ねている競技があること。実は陸上と水泳など10競技をIPCが統括する。障害種別ごとに行われていた大会を束ねたり、財政的に余裕がなかったりした歴史が背景にある。

IPCは昨年、10競技を将来的に独立させると発表した。本来は競技団体を監督する立場のIPCが、IFも兼ねるのは利益相反の疑いがあるからだ。ルールや障害のクラス分けにとどまらず、組織運営でも透明性が選手やスポンサーの獲得を助ける。パラリンピック・ムーブメントを広める要諦といえるかもしれない。

(摂待卓)

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