文化庁、戦後の現代美術展を調査 資料をウェブで公開

2020/6/15 2:00
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文化庁は日本の現代美術展を網羅した資料をウェブで公開した

文化庁は日本の現代美術展を網羅した資料をウェブで公開した

文化庁が行っている日本の現代美術の国際的な発信強化と市場活性化を目指すアートプラットフォーム事業で、日本の美術館が戦後取り組んできた現代美術展を網羅した資料のウェブサイト上での公開を始めた。1953年から2018年までに発刊された現代美術展のカタログを現物で確認し、基礎的な情報を目録化している。主に海外の美術関係者や研究者らから、日本のアートに関する情報にアクセスしにくく、手掛かりがないという声も寄せられていたことから、ウェブ上で効率的に情報収集ができる仕組みを整える。

公開された資料は18年度に同事業で実施した調査報告書「日本の美術館における現代美術展―開催記録とその展覧会カタログ一覧(1953年~2018年)」。編さんは東京都美術館で数多くの戦後美術資料の調査・収集を手がけ、現在は美術ドキュメンタリストとして活動する中島理壽氏が務めた。

資料はPDFファイルで1652ページに及び、第1部の「現代美術展一覧」と第2部の「現代美術展カタログ一覧」で構成されている。展覧会名や開催された会場はもちろん、主催者、キュレーターのほか、カタログの所蔵先や出品したアーティストまで詳細に記載されている。戦後の日本現代美術展の歴史を知るうえで、貴重な資料といえそうだ。現在は日本語版のみだが、今後は英語版も作り、検索もしやすくする予定だ。

アートプラットフォーム事業は2018年度から始まった。専門家を招いてのワークショップや国際的な評価を高めるため、重要なテキストの翻訳などに取り組む。美術館だけでなく、戦後、作品の発表の場となり制作にも深く関わったギャラリー関係者からの聞き取りも進める。

(赤塚佳彦)

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