北朝鮮、南北の通信連絡を完全遮断 批判ビラに報復

北朝鮮
2020/6/9 8:33
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集会で「人間のくずを八つ裂きにせよ」と脱北者団体を糾弾している(6日、平壌)=朝鮮中央通信・朝鮮通信

集会で「人間のくずを八つ裂きにせよ」と脱北者団体を糾弾している(6日、平壌)=朝鮮中央通信・朝鮮通信

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、同日正午から南北間の通信連絡線を完全に遮断すると報じた。朝鮮労働党中央委員会本部と韓国大統領府を結ぶホットライン(直通電話)も含まれる。韓国の脱北者団体が北朝鮮を批判するビラを散布した問題を巡る報復措置だとしている。

報道は「南朝鮮(韓国)当局はくず(脱北者団体)たちの反共和国行為を黙認し、北南関係を破局的な終着点に追い込んだ」と主張した。朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長と金与正(キム・ヨジョン)第1副部長が8日の会議で「対南事業を対敵活動に転換する」と強調し、段階別の対敵活動計画を審議したという。

遮断されるのは、両首脳のホットラインのほか、開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所を通じて維持してきた当局間の通信連絡線と、軍当局間の通信連絡線。金与正氏は4日に出した談話で、軍事境界線の緊張緩和策を盛り込んだ南北軍事合意の破棄や、開城工業団地の完全撤去にも言及していた。

北朝鮮は脱北者団体の「自由北韓運動連合」が5月末、大型風船を使って北朝鮮体制を批判する50万枚のビラを飛ばしたことを問題視している。ビラには「偽善者金正恩!」などと記され、メモリーカードも添えられた。

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