サムスントップ、逮捕せず 韓国地裁が請求棄却

2020/6/9 2:58 (2020/6/9 5:28更新)
保存
共有
印刷
その他

9日、検察の逮捕状請求が棄却され、待機していた韓国・京畿道のソウル拘置所を出て車に乗り込む李在鎔サムスン電子副会長(手前)=聯合・共同

9日、検察の逮捕状請求が棄却され、待機していた韓国・京畿道のソウル拘置所を出て車に乗り込む李在鎔サムスン電子副会長(手前)=聯合・共同

【ソウル=細川幸太郎】ソウル中央地裁は9日未明、韓国サムスン電子トップの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長に対する逮捕状請求を棄却した。証拠隠滅のおそれがあるとして逮捕状を請求した検察側の主張を退けた。李氏とサムスングループ元幹部2人の計3人は逮捕・拘束を免れた。ただ検察側は在宅での起訴も視野に捜査を継続する意向を示している。

地裁は棄却決定の発表資料に「検察はこれまでの捜査を通じて既に相当の証拠を確保している。被疑者を拘束する必要性に関しては(検察側の)説明が足りない」と理由を記載した。

李氏ら3人は同地裁において8日午前10時半から逮捕状発付の是非をめぐる審査会に出席し、10時間ほどの審議に参加した。地裁が逮捕状の請求を棄却したことで、検察側は捜査手法の練り直しを迫られる。

検察側によると、李氏ら3人は2015年にグループ会社の第一毛織とサムスン物産を合併する際に、李氏に有利な株式交換比率とするために第一毛織の株価を高く、サムスン物産の株価を低く不正に操作した疑いが持たれている。

サムスン側の弁護団は審査会に先立ち、「サムスン物産と第一毛織の合併に伴い不法な試みは全くない。李氏が相場操作などの意思決定に関与したという疑惑については、あり得ない常識はずれの主張だ」と検察側の捜査を批判していた。

李氏をめぐっては、17年に朴槿恵(パク・クネ)前大統領の側近への贈賄の疑いが持たれて逮捕状請求を受けた経緯がある。裁判所は一度は検察側の請求を棄却したものの、2度目で受理し逮捕・拘束された。同事件で李氏は一審で実刑判決を受け収監されたが、18年の二審で猶予刑となり釈放された。この裁判は現在もソウル高裁で継続している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]