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ナノキャリア、ストップ高 ワクチン開発支援で期待(話題の株)

8日の東京株式市場で、創薬ベンチャーのナノキャリア株が急伸した。制限値幅の上限(ストップ高水準)となる前営業日比80円(26%)高の385円と約半年ぶりの高値をつけ、同水準のまま取引を終えた。8日午前中、新型コロナウイルスワクチンを開発する東京都医学総合研究所などに技術支援すると発表。個人投資家を中心に今後の展開を期待した買いが入った。

東証マザーズの値上がり率では1位だった。2008年に上場したがん治療薬の創薬ベンチャーで、製薬企業などでの研究畑が長い中冨一郎氏が創業。ミセル化ナノ粒子と呼ばれる微小カプセルに、がん治療薬を封入する独自技術を持つ。

通常のがん治療薬では血液に乗って薬効成分が全身に広がり、副作用が起きたり効果が薄まったりする。同社は微小カプセルで治療薬を包み、がん組織にカプセルが集まる設計にして課題を解決。卵巣がん治療薬などの開発を進めている。

東京都医学総合研究所が開発する新型コロナウイルスのワクチンはメッセンジャーRNAという非常に分解されやすい物質でできている。ナノキャリアの技術を使えば、ワクチンが体内で安定すると期待できる。

一方で「成功すればライセンス料収入などを見込めるが、新薬開発は成功率が低い」(いちよし経済研究所の山崎清一首席研究員)との指摘もある。米製薬が開発した新型コロナ治療薬では臨床試験に失敗したとの報道もある。山崎氏は「ナノキャリアで注目すべきは本業のがん治療薬。今回の株高は一時的」とみる。

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