「どこでも製造」は夢物語か コロナ時代の供給網探れ
本社コメンテーター 村山恵一
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世界で新型コロナウイルスの感染者が急増した今春、パリ公立病院連合が急きょ導入したものがある。米ストラタシス製の3Dプリンター60台。供給不足に陥ったフェースシールドや薬剤注入ポンプを医療の現場で自作するためだ。
ほんの一例にすぎない。各国の企業やエンジニアが設計データを公開し、人工呼吸器の部品などを3D印刷している。普段はドローンを開発する米アマゾン・ドット・コムの社員らが製造に加わるなど一種の...
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