インド、都市封鎖を段階解除 まず飲食店など再開

2020/6/8 18:03
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インド政府は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため実施している都市封鎖の段階的な解除を始めた。第1弾として飲食店やショッピングモールなどを再開し、落ち込んだ個人消費の回復につなげる。だがインドでは都市封鎖したにもかかわらず感染拡大に歯止めがかかっておらず、解除によって感染ペースがさらに勢いづく恐れもある。

8日に宅配と持ち帰りの営業を再開した飲食店

「3カ月ぶりに宅配と持ち帰りの営業を再開できる。給与を2カ月もらえなかったので働けてうれしい」。首都ニューデリーのインド料理店で働くネリン・シン氏(43)は8日、安堵の表情をみせた。これから消毒作業を実施し、店内でも食事できる体制を整える。デリーは社会的距離を保ちながら、モールやホテルも営業を再開し始めた。

インドは3月25日から始めた都市封鎖の期限をこれまでに4度延長し、6月末までとしていた。しかしインド準備銀行(中央銀行)のダス総裁が「内需の6割を占める個人消費が大きく吹き飛んだ」と語るなど景気低迷が深刻で、期限を待たずに一部解除せざるを得なくなった。解除は3段階で進め、第1弾では飲食店などのほかホテルや宗教施設、その後に学校や飛行機の国際線の再開を検討する。

世界保健機関(WHO)によるとインドの感染者は7日時点で24万6628人。足元の新規感染者は1日あたり1万人弱のペースで増えている。封鎖を2カ月以上続けているにもかかわらず、感染ペースが鈍化する兆しがみえない。感染者が最も多い商都ムンバイは8日、飲食店やモールの再開を見送った。

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