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プールやカラオケ再開も警戒続く 愛知、休業解除1週間

愛知県の休業要請が全面解除されて8日で1週間となった。なかなか再開に至らなかったスイミングスクールやカラオケ店なども徐々に営業を始めている。どうやって新型コロナウイルス感染の「第2波」を防ぐのか、どうすれば利用客を呼び戻せるのか。事業者の悩みは尽きない。

「友達との距離を保って」。8日午後、「邦和スポーツランド」(名古屋市港区)のスイミングスクールで子ども30人を相手にコーチが水泳の指導をした。3月初旬から休業していたが、3日に営業を再開。コーチの吉田晴彦さん(58)らは透明のマスクを着けて、飛沫を防ぐ。「声が通りにくい。指示の出し方やマスクの付け方を工夫しなければ」と話す。

密閉、密集、密接の「3密」を避けるため、レッスンの終了時間をずらし、更衣室が混み合わないようにする。水着の上に服を着て来校してもらって着替えの時間を縮めるほか、当面は保護者の観覧も見合わせる。

再開までに時間がかかったため、会員全体の2割ほどが休会や退会をした。施設の運営責任者は「新たな入会者が多い春の時期を逃してしまった。これから会員が戻るのか正直不安だ」とこぼす。一方、「健康に不安を抱くシニアから再開を待ち望む声が多く寄せられていた。長い休校で運動不足の子も多い。期待に応えるため、感染リスクを抑えながら安全な運営を続けたい」と意気込んだ。

エクシング(名古屋市)子会社が運営するカラオケ店「ジョイサウンド」は8日までに愛知、岐阜、三重の中部3県のほぼ全ての店舗で営業を再開した。従業員にマスクや手袋の着用を義務付け、受付や会計のカウンターにシートを設けた。

「最も気をつけているのは入室人数の制限。6人用の部屋には3人以下の利用客しか案内しない」。広報担当者はこう話す。マイクやリモコンのアルコール消毒を徹底するほか、使い捨てのマイクカバーも用意した。

ただ「若者は徐々に戻ってきているが、年齢が上がるほど利用客の戻りは鈍い」と担当者は明かす。来客が見込めない店舗は閉店の時間を早めているという。

愛知県は政府の緊急事態宣言の解除を受け、事業者への休業要請を段階的に緩和。ナイトクラブやスナック、カラオケ店、スポーツジムなど過去にクラスター(感染者集団)が発生した業種は最後まで対象になっていたが、6月1日に全面解除となった。

県は全面解除に先立ち、感染防止策の具体例をまとめた。スナックなど接待を伴う飲食店では対面を避けるよう座席の配置を工夫し、カラオケのマイクや選曲の端末を1回使うごとに消毒。スポーツジムでは予約制で利用人数を制限し、共用する設備の消毒を徹底することなどを挙げた。

再開後もオンラインを活用する施設は少なくない。環境への取り組みなどを紹介する豊田市の施設「とよたエコフルタウン」は6月中に館内の見学ガイドを県内在住者に限って再開する一方、オンラインで見学する「リモートガイドツアー」も進める。5月22日に初開催し、在宅の中学生がタブレット端末で体験した。社会科見学に代わる手法として小中学校の利用を見込んでおり、6月にも小学生が参加する。

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