経済対策の二重構造 林立する政策会議の空洞化
編集委員 清水真人
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新型コロナウイルス対策で論争の的となる政治家と専門家の間合い。その先行事例ともいえるのが、一時は経済政策の「司令塔」と呼ばれた経済財政諮問会議だ。首相の安倍晋三は同会議を含め直属の政策会議を林立させ、表舞台の議論は活発に見えて内実は空洞化。コロナ対策で2度の巨額の補正予算も、骨格は裏で官邸官僚と財務省が固めてしまう二重構造だ。諮問会議の「武器」だったマクロ経済管理も置き去りになりがちだ。...
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