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ブラジル、新型コロナ死者数などデータを非公開に

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ブラジル保健省のサイトでは回復者数を強調する一方、累計死者数などのデータが閲覧できなくなった(保健省のサイトより)

【サンパウロ=外山尚之】ブラジル政府は6日、新型コロナウイルスの累計死者数などのデータを非公開とした。ボルソナロ大統領は「過小報告や矛盾を避けるため」としている。ただ、感染拡大が止まらない中、事態はそれほど深刻ではないと印象づけようとした可能性がある。世界各国の感染者数などのデータを集計する米ジョンズ・ホプキンス大がブラジルのデータを一時削除するなど波紋を広げている。

ブラジルの保健省のサイトが突然メンテナンス中となり、復旧後には累計感染者数や死者数などのデータが閲覧できなくなった。代わりに回復者の人数を強調する内容となっている。

ボルソナロ氏はツイッターで統計手法を変えたことを明らかにし「地域ごとのより正確なデータを得ることができるようになる」と主張した。しかし、ボルソナロ政権がコロナ対策で失敗したとの印象を薄めるために情報操作に乗り出したとの見方が多い。保健省高官は地元メディアのインタビューで、地方自治体が予算獲得のために死者数を過大に報告していると発言していた。

新型コロナをめぐる路線対立で4月に解任されたマンデッタ元保健相は6日、「我々は情報の破壊という悲劇を見ている」と非難した。

ジョンズ・ホプキンス大は6日、ブラジル政府の情報公開が止まったことを受け、ブラジルのデータを一時外した。その後データを更新し、日本時間7日午前8時時点でブラジルは累計感染者数で世界2位、死者数で3位となっている。

ボルソナロ氏は目先の経済を優先し、国境封鎖や外出自粛令に反対した。州知事との対立で、新型コロナのまん延を許したと国内外から批判されている。同氏は5日、米国に追随する形で世界保健機関(WHO)からの脱退も示唆している。

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