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拉致問題進展なく、家族の高齢化進む 横田滋さん死去

「8人死亡」が伝えられ、記者会見する横田滋さん(手前右)ら北朝鮮拉致被害者の家族(2002年9月、衆院第1議員会館)

北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(失踪当時13)の父、横田滋さん(87)が5日に死去した。願い続けた娘との再会は果たせなかった。北朝鮮による拉致問題で近年は目立った進展がなく、被害者の帰国を求める家族の高齢化が進んでいる。

拉致被害者家族会の代表を務める飯塚繁雄さん(81)は5日、滋さんが亡くなったことを受け「だからこそ『家族が元気なうちに早く!』と訴えてきた。その意味で大変残念に思う」とコメントし、悔しさをにじませた。自身も近年は体調不良で活動の場に出席できないことがある。

2月には拉致被害者、有本恵子さんの母、嘉代子さんも死去。残る両親世代のメンバーはわずかだ。増元るみ子さんの弟、増元照明さん(64)は「解決せずに両親世代のメンバーが亡くなっていくのを待つ状況が現実のものになっている」と焦りを隠さない。

1997年に北朝鮮による拉致疑惑が表面化し、家族会は結成された。初代代表の滋さんを先頭に署名活動や講演会などを展開し、政府や世論に向けて早期解決を呼びかけた。2002年には日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めて謝罪し、蓮池薫さん夫妻ら5人が24年ぶりに帰国を果たした。

しかし、政府が認定する日本人拉致被害者17人の半数以上は帰国が実現しないまま。政府は外交ルートなどを通じて解決を試みていると説明するも、解決の糸口は見いだせていない。

02年に帰国した拉致被害者、曽我ひとみさん(61)は6日、新潟県佐渡市内で報道陣の取材に応じ、滋さんに宛てた手紙を読み上げる形で「私の人生を救ってくれたこと、心から感謝してもしきれません。めぐみさんに会わせてあげたかった。悔しい、悲しい、心が痛い、さまざまな思いが頭の中をぐるぐる駆け回っている」と話した。

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