日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅開業 五輪見据えた交通拠点
東京メトロは6日、地下鉄日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」を開業した。霞ケ関―神谷町駅間に位置し、日比谷線の駅としては1964年の全線開業時以来の新駅となる。五輪施設が多い東京・臨海部と短時間で結ぶバスや、空港リムジンバスが発着予定のバスターミナルとも接続する。東京都は虎ノ門周辺を国際的なビジネス拠点と位置づける。東京五輪・パラリンピックも見据えた新たな交通拠点となる。

虎ノ門ヒルズ駅は東京メトロの駅としては180番目。銀座線の虎ノ門駅と地下道でつながっており、乗り換えできる。開業時は地下1階のホームに直結する3カ所の改札を使う。ホームの階下にコンコース階を作る工事が完了する23年には改札が地下2階に移動し、建設中のオフィスビルと地下の広場空間を介してつながる予定だ。仕事で利用するという60代の男性は「乗り換えが便利になって通勤が楽になりそうだ」と話した。
バスターミナルはオフィスビル「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」の1階部分に整備された。新型コロナウイルスの影響で試験運行が延期された臨海部につながるBRT(バス高速輸送システム)などの発着拠点となる。
新駅周辺では大規模な再開発が相次いでおり、オフィスビルや外国人の居住などを想定した賃貸住宅棟が建設される。
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