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ウエダ本社、シェアオフィス 子連れOK

はたらく

起業家やフリーランスなど、子連れで働けるシェアオフィスを社内に設けた(京都市下京区)

事務用品卸のウエダ本社(京都市)は、子連れで利用できるシェアオフィスを本社ビル内で運営する。起業家やフリーランスなどに加え、近隣の中小企業の社員など利用者は幅広い。利用者の育児と仕事の両立を後押しする。

京都市営地下鉄五条駅から五条通を東へ徒歩5分ほどの好立地。自社ビル3階のワンフロア全体を使って運営する。約130平方メートルの部屋に毎日3~5人ほどが出勤。机や椅子が並ぶ勤務スペースで端末を立ち上げるなどして思い思いに仕事をする。すぐ隣の広々としたスペースには緑色のマットが敷かれ、子供たちがおもちゃやトランポリン遊具などで楽しそうに遊ぶ。入会金は3万円、月会費は個人の利用で2万円、法人の利用は1社3人までで3万円。回数や時間の制限なく利用できる。

ウエダが子連れシェアオフィス運営に進出したのは2016年。本業のコピー機や机などオフィスの事務用品卸と関連は薄い。進出のきっかけは女性社員の相次ぐ退職だった。約10年前に総合職として初めて女性社員を2人採用したが、ともに出産を機に職場を去った。

同社は社員三十数人のうち女性が10人を占め、同様の事例が続けば業務への影響は深刻になる。「出産、育児する女性が仕事と生活を両立させるロールモデルが中小企業にはない」(岡村充泰社長)と痛感するに至った。そこで外部人材を迎え、人材活用に関する事業子会社を設立。シェアオフィスの運営を始めた。

シェアオフィスはウエダの社員も利用可能だ。しかし同社では働き方の見直しも進めた結果、現在は「子連れ出勤する社員はオフィスの自分の席近くにマットを敷いて子供を遊ばせたり寝かしつけたりと、様子を見ながら働くことも多い」(岡村社長)。ウエダはオフィス改修のコンサルティングも手掛けるが「女性を含む多様な人が働きやすい環境づくりの知見を積み重ねることができ、受注にもプラスに働く」(同)という。

シェアオフィスは週1回、午前10時から午後3時に保育士が出勤する。それ以外の時間は、手の空いた利用者が相互に子供たちの面倒をまとめて見ることが多い。働きながらの子育ては周囲から孤立してしまいがちだが、こうした交流からは新たなつながりも生まれるはずだ。

(山本紗世)

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