南海電鉄、和歌山市の玄関口に新複合施設
南海電気鉄道は5日、和歌山市駅に直結した複合施設「キーノ和歌山」を開業した。同駅はJR和歌山駅と並ぶ和歌山市の玄関口で、新施設は同市が進める駅周辺再開発の目玉施設。当初は4月24日に開業予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期していた。人が集まることを避けるため、開業初日も式典なしのオープニングとなった。
複合施設の延べ床面積は市民図書館も含めると約3万8000平方メートル。施設内には商業ゾーンやオフィス棟があり、商業ゾーンには地元の海鮮品を使ったレストランなど29店舗が入る。客室数120室のホテルは7月3日のオープンを予定する。
南海電鉄によると、和歌山市駅の乗降人員は1日平均約1万6400人(2019年度)。同社は収益力強化や鉄道利用客の増加を狙う。同市は周辺地域の活性化につなげたい考えだ。