香港が通貨売り介入、大型上場控え香港ドル高

香港デモ
2020/6/5 17:09 (2020/6/5 21:38更新)
保存
共有
印刷
その他

【香港=木原雄士】香港の中央銀行にあたる香港金融管理局(HKMA)は5日、外国為替市場で香港ドル売り介入を実施した。香港メディアによると介入額は総額で49億香港ドル(約690億円)。中国ゲーム大手ネットイースやネット通販大手の京東集団(JDドットコム)など大型の新規株式公開(IPO)を控え、香港ドルを確保する動きが強まった。

香港金融管理局の余偉文総裁はペッグ制の維持に自信を示す=ロイター

香港ドルは米ドルに連動する「ペッグ制」を採用し、1米ドル=7.75~7.85香港ドルの範囲で変動する。大型IPOや米国との金利差を背景に香港ドル買いが優勢となり、上限の7.75香港ドルに達したため、HKMAが介入に踏み切った。介入後も上限に近い水準で取引されている。

中国が社会統制を強める「香港国家安全法」の制定を発表した直後は小幅に香港ドルが売られたものの長続きしなかった。一般的に大規模な資本流出が起きると、通貨の売り圧力が強まる。

香港当局はペッグ制の維持に自信を示す。HKMAの余偉文(エディー・ユー)総裁は2日の声明で「マネタリーベースの2倍以上にあたる4400億ドル(約48兆円)超の外貨準備を持っている」と指摘。香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政官は「いざとなれば中国人民銀行(中央銀行)との通貨スワップを使って米ドルを確保し、ペッグ制を防衛する」と強調した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]