固定費はガッツリ、生活費はコツコツ 節約は2方向で
節約について考える(4)

Life is MONEY
家計
コラム
貯める
2020/6/22 2:00
保存
共有
印刷
その他

写真はイメージ=PIXTA

写真はイメージ=PIXTA

今月の「Life is MONEY」は節約を考えてきました。あなたの人生と共に節約はあります。節約のコツについて、今週はより具体的に節約のテクニックを考えてみたいと思います。

~家計は「固定費」と「日常生活費」に分ける~

今週は実践的に節約にチャレンジしてみたいと思います。しかしその前に、家計を削るとしたらどこで削るべきでしょうか。

一番いいのは家計簿による「見える化」です。最近はスマホのアプリで自動記帳ができますので、興味のある方はトライしてみてください。「Zaim」「マネーフォワードME」「LINE家計簿」などアプリがいくつも用意されています。

家計簿アプリに、モバイルバンキングやクレジットカード、電子マネーやECサイトのアカウントを登録するだけで、おもしろいほど勝手に家計簿が作成されていきます。グラフ化も自動で行ってくれるため、どこが削れそうか可視化できます。

家計簿をつけてみると分かりますが、家計には「固定費」と「日常生活費」があります。

ひとつは自動的に引き落とされていくもの、ひとつは毎日少しずつ消費されていくものという分類です。

節約のポイントを考えるとき、この「2方面」で考えると、頭の整理がつきやすくなります。それでは、節約の方法を考えてみます。

~「固定費」はガッツリ 一度のチャレンジでOK~

まずは「固定費」を削ってみましょう。固定費の節約のメリットは、一度削れば来月以降も自動的にその効果が継続することです。

家にいる時間が増えて手持ち無沙汰であれば、クレジットカードの明細書と銀行預金通帳を手元に用意してください。自動引き落としの契約になっている項目をすべてマーキングします。

まず「解約して問題ないもの」をみつけてください。そして次々と解約手続きします。「今月は利用しなかったけど、来月は使うかも……」のようなものは必要なときに再加入すればいい、というくらいに考えてストップするのが効果的です。

多くはオンラインで完結しますが、解約というのはたいてい面倒なものです。今こそ自宅時間を有意義に使うときです。ぜひまとめて解約手続きをしてみてください。

次に「より安いサービスがあるもの」については乗り換えをします。とにかく1万円くらい削りたいと思うなら、家族のスマホを全部、格安スマホにするのもいいでしょう。何年か放置していると、実は割安なサービスが誕生していることがあります。

手続きが面倒なばかりに、毎月何千円も多く払っているとしたらもったいない話です。そして一度削ればその効果は来月も確実に発生する分、やりがいもあります。ぜひ固定費の見直しをしてみてください。

~「日常生活費」はコツコツ 数百円の積み重ねが大事~

次にチャレンジするのは「日常生活費」です。こちらは日々の生活の中の無駄を削り取っていく作業になります。そして「固定費」の削減とは違い、日々ずっと考えていくことになります。

まず基本となるのは安値探しです。先々週に説明したとおり、「同じモノならより安く買えるお店を見つける」こと、「同じ質ならより安い商品をみつける」ことにこだわります。

しかし、毎日の買い物で重要なことは「そもそもいらない買い物」を見つけることです。実は日常生活にはそういう買い物がたくさん潜んでいます。

まずは、いつものお会計をする前、レジに並ぶ前、「この買い物は必要か」「この買い物はもうちょっと安くならないか」と自問自答するところから始めてみてください。

毎週フードロスを繰り返しているのに「自炊しなくちゃ」と週末に野菜を買い込むなら一度止めてみましょう。なんとなく習慣で買っているコーヒーもデスクで半分冷めて飲み残しているならあえて買わない日を作ってみます。

当たり前の習慣をちょっと変えてみると、実は生活はほとんど変わらないことに気づきます。これは使わなくてもいいお金ということです。節約は日々の生活の「再発見」でもあるのです。

1日あたりの節約は小さい数字を積み重ねていけばいいでしょう。それこそ数百円でも上出来です。積み重ねた節約が1日300円になれば、1カ月あたり約1万円の節約実現ということになります。ぜひがんばってみてください。

~メリハリつけて「聖域」は残す~

さて、節約のコツを具体的に考えてみましたが、ぜひ皆さんも家計の「固定費」と「日常生活費」をチェックしてみてください。

本気でチャレンジしてみれば、誰でも月1万円以上は節約できるはずです。うまくいけば2万円の節約も夢ではありません。

ところで、「なんでもまんべんなく節約」はしなくていいです。どうしても削れないところ、どうしても削りたくないところは、そのままにしてもかまいません。生活の最低水準を維持したり、趣味や生きがいの予算を「ここまでは残す」と決めたりしたらゼロにしなくてもいいのです。

「聖域」というとたいてい悪いものにいわれがちですが、あなたがあなたらしくあるために必要なお金まで予算ゼロにしなくていいのです。

「毎日、仕事帰りのこのコーヒー1杯の時間でリフレッシュしている」という人はその予算は削らなくてもかまいません。「アイドルを応援する予算が認められなければ、仕事の張り合いがない」という人も(予算のかけすぎは注意しつつ)、予算は残していいのです。

節約は続けることが大事です。そして、メリハリをつけていくことも必要です。「自分にとって、これは負担感がなく削れる」という項目と「これはどうしても削りたくない」という項目を見極めていきましょう。

それこそが、賢く、楽しい、節約ライフなのです。

◇  ◇  ◇

FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)

フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp

クリックするとビジュアルデータへ

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]