ゴールドマン、差別解消へファンド 社員が寄付

2020/6/5 4:30
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【ニューヨーク=伴百江】米金融機関大手ゴールドマン・サックスはこのほど、人種差別と経済格差の解消を支援するためのファンドを設定し、社員の寄付で1000万ドル(約10億9千万円)を集めると発表した。資金は格差の大きい地域の経済支援に充てる。白人警官による黒人暴行死を受け、ウォール街の金融機関が格差是正を使途とする支援ファンドを相次ぎ設定している。

差別解消のためのファンドを設定したゴールドマン・サックス=AP

今回のファンドは社員や退職した幹部からの寄付金に対して、会社側が同額をマッチングして拠出する。寄付金は人種差別や格差の解消に取り組む団体に託す。デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は「我々は立ち上がり、公正で公平な社会の実現に向けて闘う組織を支えなければならない」と表明した。

ゴールドマンは同ファンドとは別に、新型コロナウイルス感染の打撃をとくに受けている有色人種の市民が多く住む地域向けの支援ファンド3000万ドルや、中小企業向けの約5億ドルの資金支援プログラムを立ち上げた。

本業でも差別解消に向けた取り組みを強化する。7月から、新規株式公開(IPO)の引受業務で欧米地域を対象に、取締役会に一人も有色人種や女性がいない企業の案件は引き受けないという指針を導入する。

米国では人種差別や格差の解消に向けた取り組みが広がる。バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は格差是正を目的とした10億ドルの支援枠を設定した。ベンチャーキャピタル(VC)などは黒人などの起業を後押しするファンドを相次ぎ設立している。

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