4人死亡事故で懲役15年求刑 危険運転巡り対立、津

社会・くらし
2020/6/4 18:16
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津市の国道で2018年、猛スピードで乗用車を運転してタクシーに突っ込み4人を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた元ソフトウエア会社社長、末広雅洋被告(57)の裁判員裁判論告求刑公判が4日、津地裁(柴田誠裁判長)で開かれた。検察側は懲役15年を求刑し結審した。判決は16日。

検察側は論告で、刻一刻と状況が変わる道路を146キロで走行したことは、「わずかな操作ミスで進路を逸脱し事故を引き起こす危険な運転」と指摘。過去の事故経験から被告にはその認識があったとし、「悲惨で取り返しのつかない結果を生じさせた」と非難した。

弁護側は最終弁論で「タクシーの横断は予見できず、危険な運転をしている認識はなかった」などとして、危険運転の成立を否定。地検が予備的訴因として追加した、自動車運転処罰法違反の過失運転致死傷罪に当たるとして、懲役3年、執行猶予5年が相当と主張した。

閉廷後、犠牲になったタクシー乗客の会社員、大西朗さん(当時31)の母まゆみさん(60)が地裁前で取材に応じた。「(被告の運転は)過失ではない。罪を100%認めてほしい」とし、求刑については「最低限であり、精いっぱいの判断と思う」と話した。

大西さんと近く結婚予定だった牛場里奈さん(34)は「事故の翌日に挙式の場所など具体的な話をする約束だった。今も時間が止まったまま」と話し、求刑については「懲役15年でも20年でも短いと思う」と憤った。

起訴状などによると、末広被告は18年12月29日夜、津市本町の国道23号で、法定速度の60キロを超え、進行を制御することが困難な時速約146キロで高級外車を運転。道路沿いの飲食店駐車場から出てきたタクシーの右側面にぶつかり、運転手と大西さんら乗客3人の計4人を死亡させ、別の乗客1人に重傷を負わせたとしている。〔共同〕

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