マックの既存店売上高、2カ月連続で増加
客単価は45%増 上場以来最大の伸び

日本マクドナルドホールディングスは4日、5月の既存店売上高が前年同月と比べて15.2%増えたと発表した。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、中旬まで全店で店内利用を中止していたが、まとめ買いが多い持ち帰りやドライブスルー、宅配の利用が堅調だった。外食全体が落ち込むなか、マクドナルドは自宅での食事需要を取り込んで2カ月連続で前年実績を上回った。
客単価は前年同月比45.3%増で2001年7月の上場以来、最大の伸び幅だった。家族など複数人での利用が多いドライブスルーや宅配の利用が増えたことに加え、ハンバーガー「チキンタツタ」など期間限定の4商品の売れ行きも好調だった。
一方で客数は前年同月比20.7%減だった。新型コロナの感染が広がり始めた3月以降、3カ月連続で減少した。
マクドナルドは緊急事態宣言を受けて国内の全2900店舗で中止していた店内飲食を、5月15日から順次再開している。店内では密閉・密集・密接の「3密」を避けるため、テーブルや椅子の間隔を空けて客同士の距離を確保できるようにしている。
首都圏と北海道で24時間営業している店舗では、午後11時から翌朝5時までの店内利用は中止している。6月8日までをめどに、持ち帰りとドライブスルーのみの対応を継続する。

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