5月車名別販売、軽が上位車種も前年割れ 新型車も鈍化

2020/6/4 15:09
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自動車販売会社の業界団体が4日まとめた国内の5月の車名別新車販売台数は、軽自動車の上位10車種のうち前年同月比較ができない1車種を除き全車種で前年割れとなった。登録車(排気量660cc超)では新型車効果などのあった2車種のみ販売を伸ばしたが、伸び幅は4月より縮小。新型コロナウイルスの影響で外出自粛や販売店の営業時間が短縮されたこともあり販売がさえない。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した。

軽自動車と登録車を合わせた全体のランキングでの首位はホンダの「N-BOX」で、6カ月連続で1位を維持した。しかし販売台数は前年同月比47.6%減の1万1655台と、4月と比べ減少幅も拡大している。

2位はトヨタ自動車が2月に発売した「ヤリス(旧ヴィッツ)」で1万388台、3位もトヨタが2019年11月に発売した「ライズ」で7916台だった。4位には20年2月に新型を発売したホンダの「フィット」が入り、10.8%増の7235台だった。

全体の販売が落ち込むなかでも、新型車は比較的好調を維持している。ただ前年同月比較が可能なホンダ「フィット」でも、4月の32.5%増と比べて伸び幅は小さくなり、新型コロナの感染拡大から販売活動が制約された影響が見られる。

軽自動車のみの場合は「N-BOX」に次いで2位はダイハツ工業の「ミラ」が43.4%減の4504台、3位はスズキの「スペーシア」で67.2%減の4392台だった。3月に全面刷新した日産自動車の「ルークス」3911台で4位に入ったが、月販8000台以上の販売目標には届かない。軽自動車では前年同月と比較できないルークス以外全ての車種が、販売台数を落とした。

登録車の上位10車種ではフィットのほか5月に特別仕様車を出したトヨタの「アルファード」は販売を伸ばしたが、そのほかの車種は前年割れとなった(新型で前年同月比較できない車種を除く)。

新車販売全体では5月は44.9%減の21万8000台で、東日本大震災発生後の11年4月に次ぐ下落幅だった。19年10月の消費増税以来8カ月連続で前年実績を下回っている。

緊急事態宣言は解除され「販売店にも少しずつ来客は戻りつつあるが、まだすぐに販売につながるわけではない」(都内の販売店)。消費マインドが落ち込めば長期的に販売が低迷する可能性もあり、新型車などの販売促進要素や販売方法での工夫も求められそうだ。

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