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コロナウイルス、最短40分で簡便に検出 東大が開発

新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像(提供:米国立アレルギー感染症研究所)
日経バイオテク

東京大学医科学研究所の吉見一人講師、真下知士教授らは2日、新型コロナウイルスをPCR検査法と同程度の精度で試験紙にて迅速に検出できる微量核酸検出法を開発したと論文で発表した。査読前の医学系論文を公開するメドアーカイブに掲載された。「早ければ冬場の第2波、第3波の流行期までに、遅くとも2021年夏の東京五輪・パラリンピックの水際対策までに実用化したい」と、真下教授はコメントした。

大阪大学発スタートアップのC4U(シーフォーユー、大阪府吹田市)がこの検出法をキット化し、医療現場で簡易的に使用できる迅速診断薬として実用化を進める。野外や空港などですぐに実施できる検査法として期待される。

この検出法は、真下教授らが開発したゲノム編集ツールであるCRISPR/Cas3(クリスパーキャススリー)を用いて、ウイルスなどの遺伝情報をつかさどる「核酸」を短時間で正確に検出する手法で、CONAN法と名付けた。

最短40分で数十個の新型コロナウイルスRNA(リボ核酸)の有無を試験紙で検出できた。新型コロナウイルス感染症患者10人と感染していない21人の鼻腔(びくう)ぬぐい液を用いて検査したところ、PCR検査で陽性だったものを陽性と判定する「陽性一致率」は90%、PCR検査で陰性だったものを陰性と判定する「陰性一致率」は95%だった。

(日経バイオテク 河田孝雄)

[日経バイオテクオンライン 2020年6月4日掲載]

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