AGC、米ノババックスのコロナワクチン物質を受託製造

2020/6/4 14:56
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AGCバイオロジクス社が新型コロナウイルス向けのワクチンの補助物質を製造しているデンマークのコペンハーゲン工場

AGCバイオロジクス社が新型コロナウイルス向けのワクチンの補助物質を製造しているデンマークのコペンハーゲン工場

AGCは、米ノババックス社が新型コロナウイルス向けに開発しているワクチンを補助する物質の製造を始めたと発表した。ノババックス社は2020年末までに1億回分のワクチンを開発する仕組みを確立するとしている。AGC子会社のAGCバイオロジクス(米シアトル)が受託し、デンマークにある工場で製造している。

製造する補助物質はアジュバントといい、ノババックス社のワクチンが効果を発揮するのを助ける。植物由来のサポニンという成分を用いており、注射したワクチンがウイルスのように認識されるように働く。人の免疫細胞がきちんと反応して抗体を作れるよう後押しする。

ノババックス社は早くからワクチン開発に名乗りをあげ、5月に臨床試験をオーストラリアで開始。7月には初期段階の結果が分かる見込みだ。ワクチン開発を進める感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)から支援を受けており、5月には約3億8000万ドル(約420億円)の追加投資を受けた。

AGCは16年ごろから海外企業を買収するなどし、医薬品などの製造受託部門を拡大。新型コロナウイルス関連では治療薬やワクチンの候補物質などの製造を次々と受託している。

いずれもAGCバイオロジクス社を通じ、ドイツのハイデルベルク工場では別のワクチンの候補物質を製造する計画。米のシアトル工場ではサイトダイン社から受託した治療薬候補の原薬を製造している。

国内でも5月、アンジェスが開発したワクチンについて、タカラバイオからワクチンのもとになる物質の製造を受託した。

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