東京の寄席、一部再開 座席間隔・換気に配慮

2020/6/10 2:00
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6月1日に寄席を再開し、笑顔を見せる浅草演芸ホールの松倉由幸社長

6月1日に寄席を再開し、笑顔を見せる浅草演芸ホールの松倉由幸社長

4月初旬から休業していた東京の寄席が、6月1日に一部再開した。浅草演芸ホール(台東)、新宿末広亭(新宿)、お江戸上野広小路亭(台東)の3カ所で、落語や漫才、音曲などを織り交ぜた寄席が昼席から始まった。浅草演芸ホールには午前11時すぎからファンが少しずつ集まり「寄席に毎週通っていたから、再開はうれしくて仕方ない」と笑顔で語る男性客も。同ホールの松倉由幸社長は「我々が先陣を切って、浅草のにぎわいを取り戻したい」と意気込んだ。

とはいえ新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、演芸場の業界団体でも「ガイドライン」が作られ「座席の間隔の確保」などが求められている。それに従った浅草演芸ホールの客席には、1列おきに「使用禁止」と書かれたテープが貼られ、座ることのできる列も、1席おきに「使用禁止」になっている。同ホールの椅子席は340席ほどだが、しばらくは100人ほどまでしか観客を入れないという。さらに、仲入り(休憩)の回数を増やして換気に努める。

再開した浅草演芸ホールの座席。使用禁止のテープを半分以上の席に貼り、観客が「密」の状態にならないようにしている

再開した浅草演芸ホールの座席。使用禁止のテープを半分以上の席に貼り、観客が「密」の状態にならないようにしている

新宿末広亭でもほぼ同じ対応をとっていて、観客が座れるのは1列おき、1席おき。1階と2階にある桟敷席には、観客が1メートルほど間隔を空けて座るよう座布団が敷かれていた。一方、浅草や新宿よりも小規模な寄席である、お江戸上野広小路亭ではパイプ椅子などで作る客席の間隔を1メートルほど空けていた。

東京の主な寄席では、鈴本演芸場(台東)と池袋演芸場(豊島)が6月末まで、国立演芸場(千代田)は7月末までの休業を発表している。再開までの策として、鈴本演芸場は6月の毎週土曜、日曜にユーチューブの「鈴本演芸場チャンネル」で寄席を生配信する。無料で視聴できるが「芸人応援チケット」の購入もできる仕組みだ。

(瀬崎久見子)

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