韓国、追加補正予算3兆円 ITで医療・教育推進

2020/6/3 17:24
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【ソウル=細川幸太郎】韓国政府は3日、新型コロナウイルスで低迷する経済の底上げに向けて35兆3000億ウォン(約3兆1500億円)の追加補正予算を組んだ。IT(情報技術)を活用し、人との接触を避けながら医療や教育を推進する仕組みを整える。新たに24兆ウォンの国債を発行するため財政への悪影響を懸念する声もある。

文在寅大統領は財政出動で経済復興を急ぐ=韓国大統領府提供

追加補正予算を巡り洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相は「経済危機の中で最後の砦(とりで)の財政出動を増やさざるを得ない」と同日語った。同政府はコロナの経済対策として2月以降に12兆ウォン規模の補正予算を既に2度編成していた。2020年の補正予算は過去最大の総額60兆ウォンに膨らむ。

新たに「韓国版ニューディール政策」を掲げ、IT導入や省電力投資などに5兆1000億ウォンを充てることを決めた。ウエアラブル機器を慢性疾患の患者らに病院を通し配布する。患者に接触しない遠隔での健康管理をめざす。全国の小中高校約20万校にWi-Fi網を構築し、最新のノートパソコンを導入。遠隔授業のインフラを整える。

老朽化した保健所や医療機関、学校などの公共施設を改装し、換気システムを補強してエネルギー効率も高める。地方の設備業者にも業務を積極的に委託し、地域経済の復興につなげる。

韓国銀行(中央銀行)は20年の実質成長率をマイナス0.2%とコロナの影響に伴い大幅に引き下げた。実際に成長率がマイナスになれば1998年のアジア通貨危機以来となるため、政府は過去最大の補正予算を組んで経済の底上げを図る。

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