ボリビア、コロナで延期の大統領選を9月6日までに実施へ
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【サンパウロ=外山尚之】南米ボリビアの最高選挙裁判所は2日、大統領選を9月6日までに実施すると発表した。2019年10月の大統領選で不正が発覚し、5月に仕切り直しの選挙が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。

海外に亡命中の左派のモラレス前大統領を支援する野党の候補者が勝利できるかが焦点になりそうだ。モラレス氏の亡命後に樹立された右派のアニェス暫定政府は強引な政権運営が問題視されている上、新型コロナの医療機器の輸入にまつわる汚職疑惑が発覚し、国民の反発を招いている。
ボリビアの新型コロナの感染者数は1万人程度と周辺国に比べ抑えられているが、検査数が十分でなく、実態は不透明だ。