5月中国新車販売11%増、消費刺激策で 業界見通し

2020/6/2 20:46
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中国の乗用車販売も回復してきた(レクサスの広州市内の販売店)

中国の乗用車販売も回復してきた(レクサスの広州市内の販売店)

【北京=多部田俊輔】中国汽車工業協会は2日、5月の新車販売台数が前年同月比11.7%増の213万6千台の見通しだと発表した。前年同月実績を上回るのは2カ月連続で、2ケタの増加幅になれば2018年4月以来、2年1カ月ぶり。中国政府が購入補助金を支給したり、大都市で実施していたナンバープレートの発給制限を緩和したりしたことが国内需要を押し上げた。

中国は世界の新車販売の約3割を占める世界最大の市場だ。新型コロナウイルスの感染拡大で日米欧の新車販売が低迷するなか、独フォルクスワーゲン(VW)が中国国有自動車大手に50%出資を決めるなど、中国事業を拡大する世界大手の動きが加速しそうだ。

同協会は見通しに関して乗用車と商用車の内訳を公表していない。4月は市場の7~8割を占める乗用車で前年同月割れが続いたが、公共投資の拡大で特需が起きた商用車が市場をけん引した。乗用車の業界団体は5月にプラスに転じる見通しを示している。

新車販売の好転は政府の刺激策がもたらした。車産業が集中する広州市など多くの都市が新しい排ガス規制に対応した新車の買い替えなどに購入補助金を支給している。ナンバーの発給制限緩和も、これまで購入できなかった大都市の住民の購入を後押しした。

中国の新車販売は経済成長の減速で18年7月から20年3月まで前年同月実績を下回り、新型コロナの感染拡大によって2月は8割減まで落ち込んだ。外資系大手は「消費者の購入意欲は強くなっており、生産が追いつかない車種も出ている」と指摘する。

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