ポンド、1カ月半ぶり高値 対円、英中銀マイナス金利観測が後退

2020/6/3 8:41
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外国為替市場でポンド高が進んでいる。2日の東京市場で一時、対円で1ポンド=135円17銭と、4月中旬以来1カ月半ぶりの高値をつけた。先進国で経済活動が再開されつつあるほか、英国のマイナス金利導入観測が後退したこともポンド買いにつながった。ただ英国と欧州連合(EU)の将来関係をめぐる交渉が難航すれば再びポンド安に振れる可能性がある。

5月中旬には初のマイナス利回りの中期国債が発行されるなど、英国でもマイナス金利政策の導入観測が高まり、一時1ポンド=130円近辺のポンド安水準を付けていた。

その後発表された英購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回り、新型コロナウイルスの実体経済への影響は限定的との見方が拡大。「マイナス金利観測も後退し、ポンド買いが進んだ」(外為どっとコム総合研究所の神田卓也氏)

ただ、今後もポンド高が続くかは不透明だ。英国とEUは、英国がEUに残っているように扱われる「移行期間」について、新型コロナの影響も勘案し、今の2020年末からの延長を議論している。

しかし英国は期間延長を拒否する姿勢を崩しておらず、EU側と対立している。交渉が難航すれば、自由貿易協定(FTA)なしで離脱することになりかねず、急な関税の発生などによる経済混乱は避けられない。

神田氏は「交渉が決裂すれば、130円を割るポンド安(円高)に振れる可能性もある」と見ている。

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