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米GDP、11年間で7.9兆ドル下振れ CBOが長期予測

【ワシントン=河浪武史】米議会予算局(CBO)は1日、新型コロナウイルスによる景気悪化で、2030年までの実質国内総生産(GDP)が11年間の累積で当初予測比7.9兆ドル(約850兆円)下振れするとの試算を公表した。累積GDPの3%分に相当する。米GDPは20年に戦後最大のマイナス成長が予測されるが、10年かけても傷痕を完全に穴埋めできないと指摘する。

CBOは5月19日に、新型コロナの影響を織り込んだ経済見通しを公表し、20年の成長率をマイナス5.6%と予測した。1月時点の予測では20年がプラス2.2%としていた。19年の米GDPは約21兆ドルだった。

CBOが1日公表した長期試算では、2030年までの米経済の回復経路を分析。1月時点では20年から30年までの11年間分の累積GDPを290兆ドル強とみていたが、20年の大幅な落ち込みが影響して、3%に相当する7.9兆ドル分下振れすると予測した。一度小さくなったGDPは、すぐには完全復元しないことを示している。

生活実感に近い名目GDPは、さらに下振れ幅が大きい。20年のインフレ率が0.6%にとどまると予測され、物価の上昇圧力も当初予測に比べて大幅に弱まるためだ。名目GDPの下振れ幅は、11年間の累積で5.3%分に相当する15.7兆ドルに達するという。

CBOは党派中立の組織で、試算は連邦議会の予算編成に使われる。GDPの急回復が見込めないため、議会ではインフラ投資や大型減税など、追加経済対策の議論が始まった。一方で名目GDPが大きく落ち込めば、税収の回復も見込めず、財政悪化の懸念は強まる。CBOは1日の長期予測を基に、さらに税収など歳出入の試算も近く公表する見通しだ。

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